市民便利帳2024
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仕事はもちろん、家庭でも不可欠となったパソコンやネットワーク環境。地震などの自然災害や感染症、サイバー攻撃など、思いがけない事態が起きたとき、被害を最小限に食い止める備えをしておきましょう。■個人でできるセキュリティ対策は? 「ゼロトラスト」とは「何も信頼しない」という意味です。個人の場合、常に「それは安全か?」と考えてみることで、セキュリティの意識はグッと高まるでしょう。アクセスしようとしているサイトは安全か?ダウンロードしようとしているファイルは安全か?このメールは「なりすまし」ではないか?繋ごうとしているフリーWi-Fiは信頼できるものか?■「ゼロトラストセキュリティ」って何? これまで、社内ネットワークのセキュリティについて「境界で囲った内部は安全」という考え方で、社内のみ安全とするセキュリティが主流でした。 しかし、テレワークやクラウドの普及、サイバー攻撃の高度化などで「境界の内も外も危険」を前提に対策を講じる、ゼロトラストセキュリティへとシフトしています。息子よ!アンタの ファーストキスは 母ちゃんと済んどんよ■ もしもに備える「BCP」■「BCP」って何? BCPとは「Business Continuity Planning」の略。企業が自然災害やサイバー攻撃などに遭遇した場合、損害を最小限にとどめ、事業の継続や早期復旧を可能とするための手段を決めておく計画のことです。■小売店やフリーランスも「BCP」を考えて 「BCP」は決して企業の話だけではありません。小売店や飲食店、フリーランスやテレワークで働く人も、「もしも」に備え、データの保全・保護について考えておくとよいでしょう。パソコンやハードディスクに頼るだけでなく、信頼性の高いクラウドサービスにバックアップをするなど、「もしも」の時に速やかに仕事が復旧できるよう、データ管理やネットワーク環境を整えておきましょう。■ これからはゼロトラスト セキュリティの時代■ 恐喝型のサイバー犯罪 ランサムウェア■「ランサムウェア」って何? 「ランサムウェア」とは、身代金(ランサム)を要求するサイバー犯罪に使われる不正プログラムです。 「ランサムウェア」に感染すると、パソコンやサーバに保存されているデータが暗号化されてしまいます。そして操作不能になり困り果てた所に、データの復旧などと引き換えに身代金を要求してきます。 しかし、身代金を払ってもデータが復旧する保証はなく、情報が流出してしまうこともあります。そのため、防御がとても重要になってきます。近年は国内でもランサムウェアによる被害が急増しており、企業にとって「BCP」の重要な課題の一つとなっています。■個人で気をつけることは? テレワークでは、許可されたデバイスのみ業務で使用するようにしましょう。 個人のパソコンでも感染することはあります。写真などのデータが流出してしまうことも考えられるので、ウイルス対策ソフトを常に最新にアップデートし、セキュリティの設定も見直しておきましょう。今どきの日常における情報セキュリティ対策

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