日本最古といわれる道後温泉は、地元の人にとっても特別な場所です。平成31年1月から行っていた、営業しながらの本館保存修理工事完了に先立ち、令和6年7月11日に全館営業を再開しました。道後温泉本館改築130周年 記念バスタオル道後温泉本館しらさぎの間松山市在住のテクニカルイラストレーター・隅川雄二氏のデザイン組み立てたイメージ「紅まどんな」のジャムを包み込んだ菓子「道後 湯上がり乃しらさぎ」飛翔の間コラム 道後温泉本館の全館営業再開に合わせ、入浴券をリニューアルしました。「霊の湯3階貸切室」の入浴券は、明治時代に流行していたおもちゃ絵の一種「立版古(たてばんこ)」の要素を取り入れたデザイン。切り取って組み立てると道後温泉本館の小さなジオラマができ上がります。思い出と共にぜひお持ち帰りいただきたい入浴券です。入浴券は明治のおもちゃ?いつまで昨日のおまえでいるつもりだ!?■ 道後温泉本館が全館営業再開 道後温泉本館は、国の重要文化財にして現役の公衆浴場です。その歴史ある姿を次世代に受け継ぐため、平成31年1月から一部の浴室で営業を行いながら保存修理工事を始めました。保存修理工事完了に先立ち、当初の見込みより約半年早く令和6年7月11日に全館営業を再開しました。 全館営業の再開で、約5年半ぶりに休憩室や貸し切り個室が利用できるようになり、冷暖房機器やアメニティの設置などサービス面も充実。より快適に入浴を楽しめる施設へと進化しました。■ 「しらさぎの間」と「飛翔の間」 全館営業再開に合わせ、これまで解放されていなかった2つの部屋が、新たに貸し切り利用できるようになりました。19畳ある「しらさぎの間」と、12畳半の「飛翔の間」です。貸浴衣と貸タオルに、愛媛の柑橘を使ったお菓子のおもてなしも付いています。「振しん鷺ろ閣かく」の上に立つ道後温泉のシンボル、しらさぎの像を眺めながら、湯上がり後のひとときをのんびり過ごせます。各部屋1回90分以内で、1日5組限定の事前予約制です。■ 道後温泉本館改築130周年 令和6年は「明治の大改築」と呼ばれる明治27年(1894)の改築から130周年。記念グッズの販売やイベントの開催が予定されるメモリアルイヤーです。 当時、改築を手がけた道後湯之町初代町長伊い佐さ庭にわ如ゆき矢やの100年先を見据えた熱い想いを受け継ぎ、これからも松山市のシンボルとして、市民と共に歩み続けます。伝統を受け継ぎながら、進化する道後温泉
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