松山市民便利帳2019
38/200

 松山市のほぼ中心にあり、市内のほとんどの場所から目にすることができる、まさにランドマーク。姫路城・和歌山城とともに、連立式天守をもつ平山城のひとつとして知られる。慶長7年に賤ヶ岳七本槍のひとり、加藤嘉明によって築城が開始され、20年以上の歳月を費やして完成した。天守をはじめ21棟が国の重要文化財に指定されており、平成18年には「日本100名城」、平成19年には「美しい日本の歴史的風土100選」に選定された。 約3000年の歴史を誇り日本最古の湯といわれる道後温泉。明治27年に伊佐庭如矢によって改築された道後温泉本館は松山市のもうひとつのシンボル。木造三層楼の風格ある建物で、刻とき太だい鼓こが鳴る振しん鷺ろ閣かくや全国で唯一の皇室専用浴室もある。公衆浴場としては初めて国の重要文化財に指定された。現在営業しながらの保存修理工事を実施中。■ 松山観光の主役である2大スポット■住 松山市丸之内 ■☎ 089-921-4873■開 9:00~17:00(入場16:30まで、季節により変更あり)■休 12月第3水曜 ■料 大人510円(ロープウェイ、リフト別)■住 松山市道後湯之町5-6 ■☎ 089-921-5141■開 6:00~23:00 ■休 無休(12月に1日臨時休業あり)■料 410円(大人)松まつやまじょう山城道どう後ご温おん泉せん本ほん館かん城マニアをうならせる名城伊佐庭如矢が百年先を見据えて造った 平成16年~18年に実施された、約40年に一度の天守修理工事で見つかったのがこの落書き。はがした壁板の裏に描かれていた。江戸時代後期、落雷のための再建工事の時に職人がこっそり残したものと見られている。道後湯之町初代町長。この道後温泉本館の改築を計画し、当時では考えられないほどの莫大な金額を投じた。結果、彼が描いた道後のグランドデザインは、現代に至るまでその功績を讃えられることとなった。松山城のちょっとディープな話伊い佐さ庭にわ 如ゆき矢や という人物江戸時代の落書き松山城のマスコットキャラクター「よしあきくん」松山城や道後温泉など歴史的価値がある建造物が立ち並び、それと同時に、実は多くの俳人・文人、文化人などを輩出しています。知っているようで知らない、そんなディープな松山を見つけてみませんか?ちょっとディープに楽しく学んで松山観光時を告げる太鼓。当初は1時間おきに打たれていたが、宿泊客の眠りを妨げないよう徐々に減らされ、現在は1日に3回(午前6時、正午、午後6時)時を伝えている。環境省の「残したい“日本の音風景100選”」に愛媛県で唯一選ばれている。道後温泉本館のちょっとディープな話刻とき太だい鼓こⓒTEZUKA PRODUCTIONS

元のページ  ../index.html#38

このブックを見る