松山市民便利帳2019
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地震発生時の行動避難のポイント 平成25年に愛媛県が公表した、南海トラフ巨大地震による松山市の被害想定は、最大震度は「7」、最高津波高は「3.9m(由良港)」、建物全壊棟数は3万5千棟を超え、死者数715人、負傷者数5,707人もの人的被害などが想定されています。 しかし、これらの数値は何も対策を講じない場合の最悪のもので、住宅の耐震化、家具の転倒・落下防止、津波からの早期避難などを徹底することで、被害は大幅に軽減することができます。油断できない松山の現実を知ろう松山の防災油断できない松山の現実を知ろう松山の防災油断できない松山の現実を知ろうM7.9。死者多数。M8.4。わが国最大級の地震の一つ。全体で死者2万人、潰家6万戸、流出家屋2万戸。M8.4。東海地震の32時間後に発生。死者数千人。津波が大きかった。M8.0。死者1,330人、家屋全壊11,591戸、半壊23,487戸、流出1,451戸、焼失2,598戸。道後温泉の湧出が、一時、止まった。南海地震の歴史(過去400年間)東日本大震災のあと、誰もが災害はいつ起こるかわからない、備えをしっかりしなくては…と思ったことでしょう。しかし、その気持ちはトーンダウンしていませんか。災害の少なかった松山でも、自然の猛威は容赦なく訪れることを肝に銘じておきたいものです。松山の防災南海トラフ巨大地震に備える!地震机やテーブルの下にもぐって、身の安全を守る。その1戸を開けて出入口を確保する。その2落下物があるので、あわてて家の外に飛び出さない。その3松山の想定最大震度は「7」   想定最高津波高は「3.9m」1605年 慶長地震1707年 宝永地震1854年 安政南海地震1946年 昭和南海地震日頃から地域の防災訓練に参加したり、災害について家庭で話し合ったりしておきましょう!教えます!その1住宅の補強家具の配置と固定耐震診断とプチ耐震倒れない&飛び出さない工夫津波避難対策として標高表示を行っています!防災対策のカナメは耐震化と家具固定!耐震診断の派遣制度及び補助制度について 阪神・淡路大震災では、建物の倒壊や家具の下敷きによる圧死と焼死が死者の9割以上を占めました。建物の耐震化はもっとも効果的な防災対策であることがわかります。1981年以前に旧建築基準で建てられた家、窓の多い家、木材が腐ったりシロアリ被害のある家などは、地震で倒壊しやすい家の例。専門家による耐震診断をおすすめします。 なお、家全体ではなくリビングや寝室の一部だけ改修する「プチ耐震」もあり、手軽で費用も低くおさえられます。 寝室、居間、避難経路の家具固定を確認すること。不十分なところには転倒防止器具を取り付け、ガラスにはフィルムを貼るなどして飛散防止をしましょう。●受付期間:平成31年4月25日(木)~令和2年1月31日(金)●募集件数:250戸(受付先着順)●お問い合わせ:松山市建築指導課☎089-948-6512❶【派遣制度】松山市が耐震診断技術者を派遣し、耐震診断を行います。 住民負担額は、評価手数料の3,000円(税込)または、9,000円(税抜)❷【補助制度】住民自身が耐震診断事務所に依頼して、耐震診断を行います。 補助金額は、補助対象経費の3分の1+2万円、限度額4万円地震に強い住まいづくりを応援します!市では昭和56年5月31日以前に着工された1戸建木造住宅を対象に耐震診断の派遣制度及び補助制度の事業を行っています。さらに耐震診断を実施して評価を受けた結果、補強が必要と判断された住宅を対象に「耐震改修等補助事業」も行っています(最大114万円補助※2020年度より減額予定)。ブロック塀の安全確認をしましょう 老朽化したブロック塀は、被災等により倒壊の恐れが高く、倒壊した塀は、道路をふさぎ避難や救助・消防活動を妨げる場合もあります。今一度、ブロック塀の安全点検をしましょう!詳しくは、松山市建築指導課のホームページまで。家具を置く   ポイント1寝室にはなるべく家具を置かない。2倒れた時、部屋の出口をふさがないように。3リビングや子ども部屋に背の高い家具を置かない。4万一の時、壁に倒れかかる配置を考える。隙間が生存空間になる。 市内沿岸部を中心に、自主防災組織や企業と協力し、現在地の標高を明示した標高表示板を設置しています。 また、市内各所の任意の地点の標高や、津波による想定浸水深を確認することができる「標高マップシステム」を松山市のホームページで公開しています。日頃からの備えとして、津波発生時の避難場所や避難経路の確認などにお役立てください。❶荷物は最小限に。❷外出中の家族には、連絡メモで伝える。❸徒歩で避難。車、オートバイは× エレベーターも使わない。❹頭部を保護し、丈夫な はき物、動きやすい服で。❺狭い路地、塀のそば、川べりには 近寄らない。

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