松山市民便利帳2018年版
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 松山市は、2017年10月、「働き方改革」の最先端の取り組みを行っているサイボウズ(株)と『働き方改革先進都市まつやまの実現に向けた連携協定』を締結(2021年3月まで)し、「働き方改革先進都市まつやま」の実現を目指しています。 その取り組みの1つとして、「まつやまワークワク部」を結成。これは、市内の企業や団体の働き方改革を促進し、松山市が「働きやすさ№1都市」を実現するための部活動で、随時、部員(企業・個人)を募集しています(第一期=2019年3月まで、参加費は年額1万円)。 「まつやまワークワク部」では、働き方改革の基礎知識や企業の取り組み事例などを学ぶ「働き方改革道場」を1カ月に1回のペースで実施中。部員以外の受講も可能です(一部有料あり)。 日程・内容など、詳細は公式ホームページで。問まつやま働き方改革推進会議☎089-948-6714今、政府が打ち出している「一億総活躍社会」の実現を目指す上で、「働き方改革」が注目を集めています。松山市は「イクボス宣言」を行い、働きやすいまちづくりを目指しています。イクボス宣言で、働きやすい環境づくりを 少子高齢化により、今後の労働人口の減少が懸念されています。労働力確保のためには、スタイルを変えて働き続けることも一方法。在宅勤務などの多様な働き方であったり、時短勤務や育児・介護休暇などの制度を利用するなど、一人ひとりに合った働き方が求められています。働く環境は、今、転換期を迎えているのです。■ イクボスの下で個々の働き方が変わる!?野志克仁 松山市長のイクボス宣言 日本の少子化を救うには、男性の家事・育児が必要だと言われます。日本の場合、6歳未満の子どもを持つ夫の1日当たりの家事・育児時間は67分と、妻の約7分の1にあたります(※)。その67分を、2020年には世界レベルのイクボスプロジェクトによる「イクボス10ヵ条」① 理解② ダイバーシティ③ 知識④ 組織浸透⑤ 配慮⑥ 業務⑦ 時間捻出⑧ 提言⑨ 有言実行⑩ 隗より始めよ■ 働き続けるために150分に! という目標が掲げられています。 また、夫の休日の家事・育児が増えると、第2子以降の出生率が増加するという結果も出ており、男性の育児参加は必要不可欠なものになっています。 たとえば、育児に積極的に参加する男性を「イクメン」と言いますが、その「イクメン」の育児休暇取得は少ないのが実情です。もし理解を示してくれる職場環境であれば、その結果は変わってくるのかもしれません。■今、注目の「イクボス」とは 今、NPO法人ファザーリング・ジャパンが主体となった、イクボスプロジェクトが進行中です。 「イクボス」とは、職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランス(仕事と生活の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のこと。  こういったイクボスが増えることを願い、松山市と松山市内121の企業・団体が、2016年11月、イクボス合同宣言式を行い、その第一歩を踏み出しました。イクボス宣言は、全国各地に広がりを見せています。 続いて、2017年1月、愛媛県は、愛媛版イクボスとなる「ひめボス宣言」を行いました。ただいま、愛媛の活性化を願い、愛媛で働く人を応援する上司=「ひめボス」の推進キャンペーンを実施中です。※総務省の平成23年(2011)社会生活基本調査から2016年11月、賛同団体も参加して行われた「イクボス宣言」の様子■ 「働き方改革」の松山市の取り組みは?まつやま働き方改革プロジェクト検索

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